やんばるアートフェスティバル2024-2025に行ってきました!
こんにちは。
ニシズの渡辺です。
沖縄県北部のやんばる地域で「やんばるアートフェスティバル2024-2025 山原本然」が、2025年1月18日(土)から2月24日(月・祝)まで開催されています。
今回で8回目の開催となり、メイン会場は大宜味村立旧塩屋小学校他、やんばるの各所で催される地域型芸術祭で、多くの来場者が訪れる人気のイベントです。
今年のテーマは「山原本然」。
(やんばるほんぜん)の本然とは、「本来あるべき元々の姿」という意味。
自然豊かな沖縄の姿をそのままに次世代に受け継ぐことが、私たちの使命なんですね。
作品の多くが沖縄にまつわる自然、風習、行事、出来事などから着想を得て作られていました。
今回は、メイン会場での作品の一部をご紹介させていただきます。
(今回時間がなくてすべて回ることができませんでした…)
目次
体育館
・やんばるの美術館
・壺屋のエジプト「Foreigners Everywhere」
・五風十雨「八重山之嘉例 池村鍛冶屋のクロガニ」
校舎2階
・柏原由佳「Seeing in the Dark」
・津田 道子「泡盛ラプソディ」
・中澤 ふくみ「人と道具の相互関係」
・仲程 長治「山原本然」
・冨安由真「おとずれるもの」
・ロドリゲス ≡ 伊豆見・彩「声にすること」
・OGDC = Okinawa Graphic Designer’s Class「時代の空気を楽しむデザイン」
・片桐功敦「たましいの通り道・やいまの壺 パナリ」
校舎1階
・林響太郎「カタチをあたえる。」
・浅田政志「わたしのブナガヤ」
・Henning Wagenbreth「マズーカの日曜日」
・YAF CRAFT MARKET
その他の会場の様子
イベント概要
体育館
まず、体育館でチケットを購入します。
チケット売り場の他にグッズ販売や作品の展示もあります。
カフェスペースもあるので海を眺めながら、ゆっくりとした時間も過ごせます。
景色が最高…
やんばるの美術館
「やんばるアートフェスティバル」の展示企画として開催する、沖縄本島北部地域・やんばるの市町村民による公募型展覧会。
やんばるの地で様々な生活を営みながら作られた地元の皆様による作品が展示されています。
壺屋のエジプト「Foreigners Everywhere」
「新・琉球の富研究会では、琉球古典焼の歴史とその現代的意義を再考し、壺屋に現れたエジプトの謎を探る。」
琉球古典焼というジャンルがあることを知らなかったので、展示が見れて良かったです。
五風十雨「八重山之嘉例 池村鍛冶屋のクロガニ」
「池村鍛冶屋は八重山唯一の鍛冶屋で、廃鉄を用いて土地に根ざした道具を製作。工房には特化した道具の型が並び、八重山の風土が反映される。本展では、鍛冶屋の技と人と道具の関わりを考える場を提供する。」
普段の生活では目にすることのない鍛冶屋の展示は興味深く、正面にある大きな写真が大迫力でカッコ良かった。
校舎2階の展示会場
校舎の展示会場入り口
校舎そのものが展示会場となっており、1階と2階にそれぞれ多くの展示物がありました。
今回は2階から見て回ってみました。
各教室にはアーティストの作品が展示されていて、入り口にはアーティストのプローフィールと作品の解説が掲示され、写真撮影の可・不可の表示があります。
順路や制限時間はなく、自由に見て回れますが、手の届く範囲に作品が展示されているので小さな子どもと一緒の場合は注意が必要です。
※本ブログで紹介させていただいている情報は全て撮影OKのものです
柏原由佳「Seeing in the Dark」
沖縄の海で採集した貝で大きな形の貝が印象的でした。大型の絵画作品も素敵でした。
津田 道子「泡盛ラプソディ」
泡盛のできる工程がイラストや手の動きの映像などで説明されていて、とてもわかりやすかったです.
中澤 ふくみ「人と道具の相互関係」
沖縄の「人と道具」の関係をテーマにした作品。
細かなスケッチで昔の人が日常的に使っていた道具のことが少し知れました。
仲程 長治「山原本然」
沖縄の綺麗な自然の風景が切り取られ、添えられた言葉も素敵でした。
冨安由真「おとずれるもの」
塩屋港で行われる「ウンガミ」をテーマに、サウンド、映像、照明のインスタレーション作品。
真っ暗な教室の床に波打ち際の動画と、効果音、点滅する蛍光灯など少し怖い雰囲気を感じました。
ロドリゲス ≡ 伊豆見・彩「声にすること」
沖縄戦に関する英語の本から沖縄戦の出来事を学び、ウチナーグチで朗読。
自然と共にずっと受け継がれてほしいウチナーグチでの朗読は素晴らしいと思いました。
OGDC = Okinawa Graphic Designer’s Class「時代の空気を楽しむデザイン」
1980年代に誕生した「沖縄グラフィックデザイナークラブ」。
沖縄の生活の中にあった広告の展示はとても興味深く、時代の移り変わりも感じることができました。
片桐功敦「たましいの通り道・やいまの壺 パナリ」
八重山の「パナリ焼」と島の風景を撮影し作品。
華道家の片桐さんの花器と植物の写真がとても綺麗でした。
校舎1階の展示会場
林響太郎「カタチをあたえる。」
風を視覚的に、体験的に感じることができる作品。
自然や人物の写真がプリントされたやわらかなシフォン布が風に揺れて心地良く、優しさを感じる空間でした。
浅田政志「わたしのブナガヤ」
やんばるの森の自然が大好きな精霊「ブナガヤ」に関する作品。
来場者がブナガヤになって写真が撮れる楽しい工夫がされていました。
Henning Wagenbreth「マズーカの日曜日」
静けさの中で日常の細部を観察する体験を提供するインスタレーション。
とても色鮮やかでポップな空間でした。
※インスタレーションとは室内や屋外に作品や物体を配置し(音や光を用いる場合もあり)その場所や空間そのものを作品として表現する現代アート。
YAF CRAFT MARKET
陶芸、ガラス工芸、金工、ジュエリー、籠など作家さんの作った作品の展示と同時に購入もできました。
その他の会場の様子
会場入り口
イベントポスター
良い雰囲気を醸し出している校舎
印象に残ったヤンバルクイナ
校舎2階の廊下
2階校舎の手洗い場
駐車場は会場入り口手前の防波堤に沿って駐車スペースがありました。
「やんばるアートフェスティバル2024-2025」HPより引用
イベント概要
名称 : やんばるアートフェスティバル2024-2025 山原本然
住所 : 沖縄県国頭郡大宜味村塩屋538 (大宜味ユーティリティーセンター)
期間 : 2025年1月18日(土)〜 2月24日(月祝)
時間 : 11:00 〜 17:00 ※各会場によって異なるのでウェブサイトにて要確認
休館 : 火・水 ※2/11(火祝)は開館
会場 : メイン会場 / 大宜味村立旧塩屋小学校 (大宜味ユーティリティーセンター)
大宜味村喜如嘉保育所 / やんばる酒造 / オクマプライベートビーチ&リゾート / 辺土名商店街
オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ / カヌチャリゾート / 名護市民会館前アグー像
BEB5沖縄瀬良垣 by 星野リゾート / ホテル アンテルーム 那覇
料金 : 一般500円 高校生以下無料 沖縄県内在住者300円
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