【実体験あり】チャイルドシートは子どもの命を守るための必需品!

2025.04.03

こんにちは。
ニシズの照屋です。

今回は、チャイルドシートの重要性についてお伝えしたいと思います。

この記事を書こうと思った理由は、JAF(日本自動車連盟)沖縄支部の調査結果にあります。
2024年の調査によると、沖縄県のチャイルドシート使用率はわずか54%3年連続で全国最下位という状況です。
全国平均は2023年の76%から78.2%へと上昇しているのに対し、沖縄県は依然として低いまま。
これは深刻な問題ではないでしょうか?
※チャイルドシート使用率に関しての記事はこちら(琉球新報:2024年09月11日)

実際、街中を走っていると、シートベルトをしていないどころか、車の座席の上に立っている子どもを見かけることがあります。もちろん、他のご家庭のことに口を出しづらい部分もありますが、非常に危険な行為であることは間違いありません。
だからこそ、今回のブログを通して、少しでもチャイルドシートの重要性を伝えたいと思いました。

実は私自身、目の前で起こった衝撃的な出来事をきっかけに、この問題に強い危機意識を持つようになりました。
その経験が、今でも半ばトラウマのように残っています。
今回は、その実体験も交えながら、チャイルドシートの大切さについてお話ししていきます。

なぜチャイルドシートが必要か

結論からいうと、「交通事故の被害から子どもを守るため」にチャイルドシートは必要です。

公益財団法人 交通事故総合分析センターの資料によると、チャイルドシートを使用しない場合、死亡・重傷率が約2.4倍から最大5倍も高くなることがわかっています。

さらに、下記の図はチャイルドシートの全国調査が始まった2002年からのデータで、12歳以下の人口と自動車乗車中の死亡・重傷者数の推移を示したものです。(2002年を100とした場合)

チャイルドシートの使用率が上がるにつれて、12歳以下の死亡・重傷者数は大幅に減少しており、単なる人口減少以上の効果が見られます。

もちろん、すべての交通事故を防げるわけではありません
しかし、チャイルドシートを着用することが、子どもを守る最も有効な対策であることは間違いありません。

また、法律の観点からも、チャイルドシートの使用は義務付けられています。

道路交通法第71条の3第3項では、
運転者は、6歳未満の幼児をチャイルドシートなしで乗車させてはならない
と定められています。

違反した場合のペナルティ
—————————————
幼児用補助装置使用義務違反
違反点数:1点
—————————————

ただし、一部の例外(適用除外)もありますが、「違反にならない=安全」というわけではありません。
法律に関わらず、子どもの命を守るためにも、常にチャイルドシートを着用することが大切です。

※図は公益財団法人 交通事故総合分析センターが発行している「イタルダインフォメーション2023 No.145」より

私の実体験から

ここからは、私が実際に経験した話です。
※関係者が特定されないよう、一部脚色しています。

ある日、子どもの生後1ヶ月検診がありました。
私は仕事の前に病院へ付き添うため、妻と子どもが1台の車、そして私は別の車で後ろから追走していました。

途中、交通の流れで1台の大きなトラックが、妻の車と私の車の間に入りました。
「まぁ、このまま病院まで向かおう」と思いながらしばらく走っていたその時――

ドーン!!!!

突然、大きな衝撃音。
トラックが不自然に揺れています。

「追突事故かな……大丈夫かな……この時間、渋滞しそうだな……」

そんなことを考えていたのですが、ふと嫌な予感が

まさか……

よく前方を見てみると、そこには交差点の真ん中まで押し出された妻の車
車の後部は大きくへこみ、リアガラスは粉々。

後部座席には、生後1ヶ月の子どもが乗っている。

やばい!!!!!!

すぐに妻の車へ駆け寄ると、子どもはチャイルドシートの中でひっくり返り、全身にガラスの破片を浴びていました。
幸い大きなケガはなく、大泣きしていることから最悪の事態は避けられたと一安心。

しかし、妻はパニック状態。
トラックの運転手も、小さい子どもが乗っていたと知って動揺。
交通量の多い道路で、大渋滞が発生。

まさに最悪の状況でした。

すぐに警察と救急車を呼び、対応してもらいました。(トラックの運転手は脇見運転をしていたそうです……)

その後、病院で子どもを診てもらいましたが、特に異常はなし。
しかし、耳の中まで細かいガラスの破片が入り込んでいたため、処置してもらいました。

一方、妻はむち打ちになり、しばらくの間つらい思いをすることに。

病院の先生にこう言われたのが、今でも忘れられません。

「かなり強い衝撃だったね。チャイルドシートをしていて本当に良かった。もし抱っこしていたら、最悪の事態になっていたかもしれないよ。

「早めにチャイルドシートを買っていて、本当に良かった」

心の底から、そう思いました。

ただ、一つだけ反省点があります。
衝突時、子どもがチャイルドシートの中でひっくり返っていたことです。

・ベルトが緩かったのか?
・それとも衝撃の大きさでそうなったのか?

今となっては検証のしようがありませんが、「ヒヤッ」としました。

交通事故は他人事ではありません。

自分がどんなに安全運転をしていても、事故は突然、予想もしない形で起こります。

もし、チャイルドシートをしていなかったら?
もし、2〜3歳になって嫌がるからとシートベルトだけにしていたら?
もし、シートベルトもせず、座席の上で立って遊んでいたら?

考えたくもありませんが、最悪の事態が起こりえます

子どもを守るのは、私たち親の責任です。
法律があるからではなく、大切な命を守るために。

チャイルドシートは必ず使いましょう。

↓実際の写真

チャイルドシートは正しく使用してこそ効果を発揮する

チャイルドシートは正しく使用してこそ、その効果が最大限発揮されるものです。
以下に、正しい使用方法をまとめましたので参考にしてください。

体格と車に合ったチャイルドシートを使いましょう!

チャイルドシートは、お子さまの体格に合ったものを選ぶことが大切です。
乳児用・幼児用・児童用の3タイプがありますが、子どもの成長に合わせて買い替えるのは大変ですよね。
長く使えるロングユースタイプのチャイルドシートを選ぶのも一つの方法です。

また、最近はチャイルドシートのレンタルサービスも充実しているため、購入せずにレンタルを活用するのもおすすめです。

さらに、車種によっては取り付けができない場合があるため、購入前にメーカーの公式サイトなどで適合確認をしておきましょう。

なお、安全基準を満たしていないチャイルドシートがインターネット通販などで販売されていることもあります。
必ず国の安全基準に適合した製品を選び、安全を最優先にしてください。

車の後部座席に正しく取り付けましょう!

公益財団法人交通事故総合分析センターの調査によると、乳児用チャイルドシートの約3割、幼児用の約4割が正しく固定されていないことが分かっています。
取扱説明書をしっかりと読み、取り付け後に揺すってもぐらつかないよう、確実に固定しましょう。

また、乳児用チャイルドシートを助手席に取り付けるのは非常に危険です。
エアバッグが展開すると、チャイルドシートごと赤ちゃんがはじき飛ばされる恐れがあります。
助手席への設置は避けましょう。

後ろ向きの乳児用チャイルドシートを後部座席に取り付けると、運転中に子どもの様子が見えなくなってしまいます。
その対策として、リアガラスなどに取り付ける「ベビーミラー」などを活用すると、子どもも鏡越しに親の顔が見えて安心できますね。

幼児用・児童用のチャイルドシートもできるだけ後部座席に取り付けることが推奨されています。
前向きのチャイルドシートを設置する際は、前席との間隔(生存空間)を十分に確保するために、シートスライドで調整しましょう。

ハーネスにたるみがないよう締めましょう!

公益財団法人交通事故総合分析センターの調査によると、チャイルドシートに乗っている子どもの約半数が、ハーネスを適切に締められていないことが分かっています。

ハーネスはしっかり締めることが大切ですが、締めすぎると子どもが痛がってしまいます。
適切な締め具合の目安は、肩ハーネスと子どもの鎖骨の間に大人の指が1本入る程度です。
安全のために、乗車のたびにハーネスの締まり具合を確認しましょう。

子どもが嫌がっても使い続けましょう!

チャイルドシートを嫌がって大泣きされると、つい根負けして降ろしてしまいたくなることもありますよね。
しかし、一度降ろしてしまうと「泣けば降ろしてもらえる」と覚えてしまい、次に乗せるのがさらに大変になります。

これは、子どもに歯磨きを習慣づけるのと同じです。
「泣いても大切なこの子のため」と心を強く持ち、根気よく続けましょう。

チャイルドシートを嫌がる子どもの対策

とはいえ、「子どもが泣いて大変だから」と言う気持ちもすごく分かります。
私たちの子どももそうでしたし、チャイルドシートが好きな子は少ない気がします(笑)
そこで、子どもにチャイルドシートに座ってもらうための対策例をご紹介します。

1.座り心地を改善する

まず考えられる理由は、座り心地が悪いことです。
ベルトの位置や長さが合っていないと、座り心地が悪くなり、子どもは座るたびに嫌な思いをします。
その結果、チャイルドシートを嫌がったり、車に乗ること自体を避けたりすることもあります。
また、夏場は蒸れて不快感がある場合も。そんなときは、マットを敷いたりすると効果的です。
私はニトリで売っているベビーカーシートを活用していました!
後席窓からの強い日差しを防ぐ工夫も忘れずに。

2.お気に入りのおもちゃを持たせる

普段家で遊んでいるおもちゃを車内に持ち込むのもおすすめです。
ただし、運転中はずっと見ることができないため、口に入れても大丈夫な素材やサイズのおもちゃを選びましょう。私たちの子はミニカーやアンパンマンのぬいぐるみで機嫌を取っていました。

3.おやつを持参する

普段家であげていない喉に詰まりにくいおやつを用意するのも効果的です。
特にロングドライブでは、おやつが効果的です。
溶けやすいラムネやボーロを車内で与えています。ただし、掃除が大変になる覚悟が必要です(笑)

4.アニメや音楽を流す

普段見ているTV番組やYouTube動画を車内で流すのも効果絶大です。
車に「フリップダウンモニター」があれば良いですが、無い場合はヘッドレストにiPadを装着する便利グッズも販売されています。
工夫次第では、お金をあまりかけずに動画を楽しむこともできますので、ぜひ調べてチャレンジしてみてください♪

おすすめのチャイルドシート

長く使える「ロングユースタイプ」

ロングユースタイプのチャイルドシートは、着用義務がある新生児から6歳までの期間のほとんどに対応できるため、長く使えるのが魅力です。子どもの成長に合わせて買い替えるのは面倒という方にぜひおすすめです。
ただし、ロングユースタイプは種類が少なく、機能がシンプルなものが多いので、デザインや使い勝手、細かい機能などをしっかり確認して検討しましょう。
※商品によって対応期間が異なるので、事前に調べてから購入してくださいね。

便利なのは回転式

チャイルドシートには、シートが回転する「回転式」と、シートが固定されている「固定式」の2種類があります。
子どもをラクに乗せ降ろしするには、間違いなく回転式の方が便利です。
しかし、回転式は新生児~4歳までのチャイルドシートがほとんどで、ロングユースタイプにはあまり見かけません。一方、固定式は軽くてコンパクト、機能もシンプルで、比較的安価なものが多いのが特長です。

ロングユースタイプのチャイルドシートに回転式があまり無いことを考えると、「乗せ降ろしのしやすさ」をどこまで重視するかが検討のポイントになります。

ちなみに、私たちの家族はチャイルドシートを2台使用していますが、どちらも「回転式」を選びました。
2台ともフリマサイトで購入したので、新品価格が高価なハイグレードタイプでも半額以下で手に入れることができました。
中古品が嫌でなければ、選択の幅が広がりますね!

ISOFIX(アイソフィックス)取り付けタイプは設置がラクでおすすめ!

車への取り付け方法には、シートベルト取り付けとISOFIX取り付けの2種類があります。
シートベルト取り付けはほとんどの車に対応しており、シートベルトで固定します。
一方、ISOFIX取り付けは対応車に限られますが、力の弱い方でも取り付けやすく人気があります。
日本では2012年7月以降に販売された新車からISOFIXの取り付け金具の装備が義務化されていますので、自分の車がISOFIX対応か確認し、対応していればISOFIX取り付けタイプをおすすめします。

チャイルドシートのおすすめの購入方法

ショップで新品を購入する

一番間違いないのは、店頭で実際に商品に触れてから購入する方法です。
さまざまなメーカーから様々な種類のチャイルドシートが出ているので、実物を手に取って比較できるのが嬉しいポイント。
店員さんが詳しく機能の紹介や正しい装着方法を教えてくれるので、とてもありがたいです。
また、チャイルドシートは高額なため、会員であればポイントが貯まるのも大きなメリットですね。
ただし、お店のセールなどを除き、基本的には定価販売が多い印象ですが、その分安心感もあります!

ネットで新品を購入する

子どもが生まれる前や生まれた後は、どの家庭もバタバタしていると思います。
そんな中、営業時間に合わせてショップまで行くのが難しい場合もありますよね。
そんなときは、チャイルドシートをネットショッピングで購入するのも一つの手です。
家のことが落ち着いた深夜など、隙間時間に調べていつでも購入できるのがメリット
また、ネットショッピングは店頭より安いイメージがあり、セールではかなり割引された状態で出品されていることもあるので、お得に買い物ができるかもしれません。
ただし、「思っているものと違った…」や「車のサイズに合わなかった…」などの失敗を避けるために、しっかり調べてから購入することが大切です。
事前調査を含めて上手にネットを活用できる方には、ネットが安く購入できてお得ですね。

中古品を購入する

私たちの家族はチャイルドシートを2台使用していますが、どちらも中古で購入しました。
中古品が嫌という方もいらっしゃいますが、気にならない方には「中古品を購入する」という選択肢がベストだと思います。
私の場合はフリマアプリで購入しました。リサイクルショップも見て回りましたが、品数が少なく、納得できるものが見つかりませんでした。
その点、フリマアプリは品数が豊富で、状態にもよりますが比較的安価に購入できるのが魅力。
さまざまな商品と比較できるので、納得できるものと出会えたら迷わず買いですね!

一番のメリットは、安く購入できること中古なので当たり前ですが、きちんと手入れされている美品も多く、私は全く気になりません。
ただ、中には激安だけど状態が悪いものもあるので、しっかり調べてから購入しましょう。
また、チャイルドシートは重量が重いため、送料が別途かかる場合がありますので、その点も注意が必要です。
しかし、送料を含めてもトータルで安くなることが多いです。

デメリットとしては、取扱説明書や付属品が欠けている商品が多い点です。
付属品が欠品しているのは納得すれば良いですが、説明書は付いているものが良いと思います。
主要ブランドのものであれば、取扱説明書がネットにアップされていることもありますが、探すのに時間がかかることもありますし、通信環境によっては見れない場合も。手元ですぐに確認できる取扱説明書があった方が便利ですね。

最後に

以上、今回は「【実体験あり】チャイルドシートは子どもの命を守るための必需品!」についてお伝えしました。
チャイルドシートの重要性や私の実体験、おすすめの商品などを通じて、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
子どもたちの安全を守るために、ぜひ正しい知識と使い方を身につけて、安心・安全なカーライフを楽しんでくださいね。

おすすめ関連記事

この記事を書いたライター


照屋 寛樹

西自動車商会の広報担当。 西自動車で働くみんなや会社の魅力を発信中♪ 4名家族(妻、男女の双子) 釣り、キャンプ、サバイバル、自然で遊ぶのが大好きです!! 乗ってるクルマ:日産セレナ、ホンダN-ONE